日韓芸術文化交流事業 IRON ROAD PROJECT 


Sponsored by General Incorporated Association IKUHART Planning, 
Japan-Korea Art and Culture Exchange Project Executive Committee 
主催 一般社団法人IKUHART企画 
 日韓芸術文化交流事業実行委員会 

 
事業立案趣旨 〜鉄の道「IRON ROAD」構想について〜  
 
東アジア21世紀アートの構築
一般社団法人IKUHART企画は、アートを通じた国際交流を行うことを目的としています。その足がかりとして「鉄と現代アート」をキーワードに、まずは隣国の韓国との交流をスタートさせることを予定しております。なぜ「鉄」なのか。その理由は当法人が拠点を置く淡路島の歴史的・地理的特性が大きく関わっています。淡路島は日本における鉄加工の発祥の地の可能性があると言われています。(※1)島の北東に位置する育波には「五斗長垣内遺跡(ゴッサカイトイセキ)」という弥生時代後期の鉄加工跡が存在します。奇しくも島に加工跡はあっても鉄の採掘や生産が行われた跡は存在しません。鉄はどこからどのように運ばれ育波で加工されるに至ったのか。残念ながら確証のある歴史的事実は未だ発見されておりません。しかし朝鮮通信使往来の歴史を見ても鉄や鉄加工技術は韓国からもたらされたと仮説を立てることができるのではないでしょうか。対島・壱岐を経由して下関から瀬戸内海を渡り大和地域へ入る航路に、播磨灘に臨む中継地があったとしても不思議ではないはずです。(※2)
IKUHART企画では韓国の鉄の生産地「伽耶」から淡路島育波までの海路を鉄の道「アイアンロード」と名付け、先人が海を渡り、手を使い、道具を作り、それらを使って交流してきた歴史をアーティスト自らが追体験することを企画の本軸に置いております。古代人の営みに今一度立ち返り、再現・体感することによって日韓間の文化を再構築する。「鉄と現代アート」を通じた韓国との文化交流が発案される運びとなりました。
現在各方面で韓国との交流の機運も高まっています。当法人は2023年8月に韓国へ赴き、韓国大邱の美術家協会と全州市美術家との協議を行った結果、全面的な協力を得ることが約束されております。東洋の良き隣人として、また創造の同志として、共に東アジア21世紀アートの活性化を目指すことによって、日本アートの国際化に貢献していきます。

(※1)淡路市教育委員会社会教育課 五斗長垣内遺跡資料
(※2)異説・たたら製鉄と日本刀(2)製鉄の渡来と古代考察の陥穽、別ページで図挿入

事業の国際性について
日韓交流
当法人は国際文化交流とその受け皿となる拠点整備を目標に運営しております。中でも特に力を入れているのが世界各国のアーティストとの交流です。その足がかりとして「鉄」をキーワードに韓国の芸術家との交流を始めます。幸いなことに近年韓国との文化交流の機運も高まりつつあります。韓国側の協働者とアートを通じた相互理解と持続的な交流の実現を目指します。

IKUHART企画
当法人は2020年に大阪近郊の淡路島育波の使われなくなった鉄工所を借り受け、アートを通じた交流の場、IKUHART企画を立ち上げました。IKUHART企画ではアート事業と海の事業の二軸を展開しています。アート事業に関しては、昨年事始めとして日本の若手作家を招待し育波芸術祭を開催しています。海の事業に関しては、環境の保全と教育事業として、海と環境シンポジウムの開催や無人島キャンプなどを実施してきました。そして、アート事業の次なる展開として目指すところは、国際交流の場=アーティスト・イン・レジデンスであると考えています。

淡路島育波、五斗長垣内遺跡について
育波には弥生時代に鉄を加工していた「五斗長垣内遺跡(ゴッサカイトイセキ)」が存在します。島に加工跡はあっても鉄の採掘や生産が行われた跡は存在しない事から、鉄加工技術並びに鉄のサンプルは韓国から運ばれてきたと仮説を立て、その歴史を辿る実証実験を行う準備を進めております。地域の特色である「遺跡」と「鉄」をアートを通してアピールできると考えます。

日韓文化交流の多面的な実証実験、伽耶と淡路島をつなぐアイアンロードの位置づけ
私たちは古代史の研究者ではありません。現代アートを探求する人間です。しかしながら創作活動を通して歴史検証に貢献できると考えております。育波の遺跡から播磨灘を眺めれば瀬戸内海が広がっており、その先に韓国の存在が意識できます。おそらく鉄は韓国からもたらされました。

古代、鉄は大陸から韓国へ、そして日本へ伝わった。壮大な物語が目の前にありありと広がります。現代に生きる私たちが、そのルートを遡ってみてはどうだろうか。淡路島育波から瀬戸内海を通って、韓国の鉄の生産の地「伽耶」へ。その海路を私たちはアイアンロードと呼ぶことにしました。


事業計画
共創の場の構築
日本と韓国のアーティストの相互交流によって、国際的な「共創の場」を構築することが期待できます。それは2国間の話のみではありません。IKUHART企画の事業にはアート部門ともう一つの柱、海の事業があり、環境問題にも取り組んでいます。2つの異なる分野がコラボレーションする本事業は、現代アートの「次なるステージ」をデザインし、人類の軌跡と持続可能な未来を提案することが出来るでしょう。


日本と韓国を鉄でつなぐ「IRON ROAD PROJECT」
当法人は、育波の鍛冶鉄工所跡をアート工房(IKUHART STUDIO)として改装し、鉄のワークショップを2020年に開催。2022年には「国生みの島と鉄」のタイトルでシンポジウムを開催。同時にアーティスト・イン・レジデンス事業を開始。初手として国内から鉄を素材とする若手作家に参加を呼びかけ、育波芸術祭を2022年10月に開催しました。同年8月には海外から招聘されたアーティストのサポートも行っております。今後ともさらにアーティスト・イン・レジデンスを充実させ、海外の作家と交流する機会と場を増やし、将来を担う若人達の溢れる力を引き出す場、創造的な仕事を共有できる空間作りを目指します。
国際交流の第一弾として、韓国のアーティストと交流し、IKUHART STUDIOで滞在型制作を実施。意見交換をしながら交流、制作をし、発表の場として「日韓作家交流展」を開催します。
また、この活動と並行して古代史研究者を招き、韓国と日本の鉄の歴史について共同研究します。研究者はアーティストその他参加者と共に海路で作品や鉄の材料を運び、IKUHART STUDIOで加工し、当時の営みを再現することで調査、時代考証を行います。

実施日程
2023年
8月 韓国美術協会との事前打ち合わせ(渡韓8月7日~10日)
9月 事業準備(運営委員会立ち上げ)
各種補助金申請
11月 地域連携事業(川野昌通展、土のミュージアムSHIDO)
12月 運営委員会

2024年
9月 第1回交流事業 (韓国作家招聘 滞在制作)
11月 日韓交流展(地域連携、土のミュージアムSHIDO(案))
12月 運営委員会

2025年
5月 第2回交流事業 (日本作家 渡韓)
6~8月 海路日韓交流(Iron Road Project2025)(芸術家交流、歴史文化研究者交流)
9~10月 第3回交流事業 公開制作(日韓協働制作)
11月 展覧会(地域連携、土のミュージアムSHIDO(案))
12月 運営委員会(記録誌作成)

2026年
1月 記録誌出版
2月 第4回交流事業(アートシンポジウム海と環境)
6~9月 育波国際彫刻シンポジウム2026 開催(案)
10月 展覧会(地域連携、土のミュージアムSHIDO(案))
12月 運営委員会(記録集)

2027年
1月 Iron Road Project document 出版

◉ 1年度(2024年)の事業内容
現在使用している鉄工所跡のIKUHART STUDIOは、金属加工するための道具類はほとんどそろっているものの、水場、トイレ、空調設備が無く、特に暑い季節は劣悪な状況です。トイレは近くの公園の公衆トイレまで足を運ばなければならなく国際交流を実施していく中でもこれらの整備は必須です。さらに立体物を制作する場所は確保できているものの、平面作品を制作展示するスペースがないので、それらの整備を行います。
2024年
4月 IKUHART STUDIO並びにレジデンス整備事業開始 
9月 韓国作家を招聘しIKUHART STUDIOで滞在型制作交流
(アーティスト・イン・レジデンス)
11月 日韓作家交流展

1年度目の達成目標
・IKUHART STUDIO並びにレジデンス整備
・韓国作家を招聘しIKUHART STUDIOで滞在型制作交流(アーティスト・イン・レジデンス)
・日韓作家交流展開催
・日韓古代史研究者交流会の開催

実施地:淡路島育波、豊島、郡家など
実施場所を選んだ理由:五長斗垣内遺跡があり、古代からの鉄の加工場所であった
実演者 : 6人 (うち日本国外の方: 2人1ヵ国【 韓国 】)
実施スタッフ:10人 (うち日本国外の方:2人1ヵ国【 韓国 】)
入場者・参加者(期間中延べ人数):500人(うち日本国外の方:30人2ヵ国【 韓国・アメリカ 】)
国外参加者の集客方法:韓国芸術団体を通じてイベントの告知等韓国語による広報活動を行なう。



◉ 2年度(2025年)の事業内容
1年目で、鉄工所跡のIKUHART STUDIO等の整備後、陶芸、木材加工のできるスタジオを新たに建設する。陶芸を実施時の電気窯はあるものの、それを運用していく電気設備が整っていないので、整備する。
2025年
4月 IKUHART STUDIO整備事業
陶芸、木材加工用スタジオ建設
5月 国内作家渡韓 現地で韓国作家と交流、
韓国より鉄を日本へ 海路で運搬(芸術家交流、歴史文化研究者交流)
7月 IKUHART STUDIOで原材料を加工
11月 日韓作家交流展
2026年
2月 育波国際彫刻シンポジウム「海と環境-持続可能な地域文化の創造-」開催

2年度目の達成目標 
・IKUHART STUDIO並びにレジデンス建設、整備事業 
・国内作家渡韓 現地で韓国作家と交流、韓国より鉄など原材料を日本へ海路で運搬 
・IKUHART STUDIOで原材料を加工 
・日韓作家交流展開催 
・育波国際文化シンポジウム開催(芸術家交流、歴史文化研究者交流) 
・Iron Road Project document 出版 
 
実施地:淡路島育波、豊島、郡家など 
実施場所を選んだ理由:五斗垣内遺跡があり、古代からの鉄の加工場所であった 
実演者 : 6人(うち日本国外の方: 4人1ヵ国【 韓国 】)  
実施スタッフ:10人(うち日本国外の方:2人1ヵ国【 韓国 】) 
入場者・参加者(期間中延べ人数):500人(うち日本国外の方:30人2ヵ国【 韓国・アメリカ】) 
国外参加者の集客方法:韓国芸術団体を通じてイベントの告知等韓国語による広報活動を行なう。 
 
 
感染対策等 

  • 感染防止対策は、うがい手洗い消毒の徹底 
  • 事業実施の妨げとなる事象が生じた場合、整備建設事業は出来る範囲で実施する。渡韓出来ない場合は原材料運搬は中止。オンラインで制作風景等の情報を共有、交流を実施する。 
  • オンライン制作風景は、各作家が自分の制作している様子をビデオ撮影し、互いにYouTubeにアップ。それぞれを視聴し、その後Zoomで意見交換会を実施する。 
  • 日韓作家交流展はWebで実施する。HPを作り、そこに作品を提示し、作家紹介 やスケールなどを知らせる。 
  • シンポジウムは無観客で実施。Web上で公開する。 

協力体制の構築
アイアンロード事業は、2年計画とし、2024年2025年に日韓芸術家交流を実施する。既に2023年8月には当法人代表理事が韓国に出向き、大邱美術家協会との事前協議を行い、実施に向けて日韓双方の協力体制を確認した。
 
拠点整備事業計画 アーティスト・イン・レジデンス
アートを通じた国際交流及び若手人材育成
アーティスト・イン・レジデンスを整備充実させることにより、意欲ある芸術家が創造的な仕事のできる場を提供します。その場において、国内外の作家が滞在しながら制作し、地域の人との交流や、お互いが時間と空間を共有する。そこから人間誰もが持つ創造力を呼び覚まし、自ら表現する。さらにそれを享受できる社会、地域と共に成長する活動へとつなげて行きます。

アートスペースの新しい方向性 
重視しているテーマは、「地域社会との連携」「若手アーティストの育成と創作活動の場の提供」です。その目標を達成するために以下のように活動を実践します。 

  1. 地域の特色を活かし、自然と調和するアートを制作提示する事業 
  2. 海と環境を考えるシンポジウムおよび関連ワークショップの開催 
  3. インターナショナルなアーティスト・イン・レジデンスの整備 

これらの事業は、地域社会への波及効果だけでなく、日本のアートスペースの在り方や考え方に、新しい方向性をもたらし、サスティナブルな新しい波を巻き起こす効果が期待できます。
 
ポストアートフェスティバル 
今までのアートフェスティバルではなく、サスティナブルな、そして地域に根ざしたアート活動並びに国際交流を目指します。商業主義でなく、創造的な活動を通して地域と共に未来へ向けて成長していく場の構築を目指します。 
 
広報計画 
2024年 
・兵庫県アートde元気でネットワーク、各種イベントで告知 
・淡路市の広報活動とリンクさせる 
・兵庫県内各所にポスター、チラシ配布 
・ホームページで告知 
・IKUHART STUDIO前に掲示板並びに作品展示スペース 
・NHK神戸放送局、神戸新聞等のメディア対応 
・日韓双方における広報活動 
2025年  
・ホームページで提示  
・淡路市の広報活動でお知らせとポスター掲示 
・兵庫県アートde元気でネットワークでポスター掲示 
・IKUHART STUDIO前に掲示板並びに作品展示スペースで提示 
・各種メディアへの発信 
・IKUHART企画HP URL:https//ikuhart-kikaku.jimdosite.com 
・日韓国際交流展ポスター、案内はがき、チラシ 
・育波国際彫刻シンポジウムポスター、チラシ 
・ドキュメント日韓芸術文化交流記録誌 
 
事業予算書(別紙) 
 
 
 
 
 
団体概要 
一般社団法人IKUHART企画  
代表理事 塚脇淳(作家名 JUN TAMBA、大阪芸術大学客員教授、神戸大学名誉教授) 
顧問理事 冨永康文(淡路市議会議員) 
業務執行理事 成藤風童(事務局長) 
理事 二木泰生(アート事業事務局) 
理事 川野昌道 
 
設立目的 
アートを通じて社会に発信する拠点づくりと、地域の魅力を発見発信する場の構築を目指す。 
①アート事業。特に鉄を手掛かりとして、作る、遊ぶ、楽しむ、学ぶ、集うなど芸術関連事業を行う。 
②海の事業。淡路島の場の特性、海、漁港、遺跡などに関連する事業を行う。 
③淡路島の知名度を上げ、様々な、自然遺産、歴史文化遺産の魅力を伝える。 
 
 
沿革 
2020年1月15日 設立 
2020年から2021年 育波の鉄工所跡地を多目的アートスタジオへ整備 
2021年10月21日 一般社団法人の認可を受ける 
2022年3月 鉄とアートシンポジウム開催 
2022年5月 育波アートビーチクリーン開催 
2022年6月 国生みの島海と環境展示会開催  
2022年7月 無人島キャンプイベント開催 
2022年8月 アーティストインレジデンス事業開始 
2022年10月 育波芸術祭2023 開催 
2022年10月 五斗長垣内遺跡シンポジウム開催 
2022年11月 あわじ海と環境シンポジウム開催 
2023年2月 修学旅行生と環境造形アート作品制作 
2023年8月 日韓芸術文化交流事業事前打ち合わせ 
2023年11月 地域連携事業  土のミュージアムSHIDO 
 
 
事務所  
一般社団法人 IKUHART企画 
〒656-1602 兵庫県淡路市育波65 
事務局 090-3651-7776 
IKUHART企画HP URL:https//ikuhart-kikaku.jimdosite.com 
 
 
取扱金融機関 
ゆうちょ銀行 育波支店 
普通 店番438(ヨンサンハチ) 口座番号 8830331 
シャ)イクハートキカク